映画館に住みたい。

邦画を映画館で観るのが大好きな40代がtwitterでネタバレを書けずにblogへ流れてきました。

ネタバレあり/刑務作業で得たお金とか、面会とか。

今日はEJアニメシアター新宿で『ヤクザと家族』を観ました。満席ではなかったけどかなり埋まってた印象。
上映後にトイレに並んでたら「山本が…翼が…」と感想を語り合ってる若い女性がいたんですけど、俳優さんの名前ではなく、役名で語ってるのがすごくいいなと思いました。
そして、4/2~4/16にUPLINK渋谷で上映とのことで、都内はもうしばらく観られますね。ノベライズを読んでからまた観るのもいいですよね。


今日は感想じゃなくて、疑問に思ったことを調べました、というひとりごとです。

■賢治は刑務作業でどれくらいの作業報奨金を得たのか?
出所直後の賢治が激しく困窮している様子はなく、オモニ食堂でポケットから無造作に出したお札もそこそこの量があります。賢治は刑務所の作業でどれくらいのお金を得たんだろうかと気になったので、調べてみました。

法務省:刑務作業

 7 作業報奨金
  刑務作業を実施した受刑者等には,作業報奨金が支給されます。支給は,原則として釈放の際,本人に対してなされますが,在所中であっても,所内生活で用いる物品の購入や家族の生計の援助等に使用することも認められています。
 作業報奨金の1人1月当たりの平均支給計算額は,約4,260円となっています。

4,260円×12ヶ月×14年=715,680円
14年間で計70万円ほどの作業報奨金を得ていたんですね。刑務所にいる間は日用品の購入にこのお金を充てていたようですが、ほとんど使っていなかったんだろうな。

刑務作業で思い出しましたが、中学生の頃に刑務作業で作られた本棚に一目惚れして、貯めていたお年玉を使って買いました。10万円くらいだったかな。ガラスの扉がついていて、かなり大きくてしっかりとしたもので今も実家にあります。

■面会できるの?できないの?
ノベライズでは細野が数年は刑務所へ面会に来ていたと書かれているのですが、法務省のホームページを見ると暴力団関係関係者の面会は認められていないですし、藤井監督もインタビューでそう答えていますね。
ちなみに、受刑者の面会については、法律としては「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」の第111条あたりに書いてあります。この法律の施行は2006年。細野が2012年頃から面会に来なくなったというのは法律の施行が原因というわけでもなく…なぜノベライズで面会に行っていたことにしたのか謎です…。

法務省:刑事施設に収容されている被収容者との面会や手紙の発受等を希望される方へ

刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律 | e-Gov法令検索

「ヤクザの受刑者は親族以外面会もできない」 20年間でヤクザを取り巻く環境はどう変わった?(文春オンライン) - Yahoo!ニュース


■過去の投稿に追記。

ネタバレあり/反復しているようで崩れている - 映画館に住みたい。

これに大事なことを書き忘れていました。
【2005年】由香の職場(セラヴィー)前に押しかけて強引に連れ去る賢治
【2019年】由香の職場(市役所)の職員通用口でお仕事が終わるまでおとなしく待ってる賢治
賢治の様子が違いすぎて反復してる描写だと認識しておらず、今日観ている最中に「あ。」と思いました。



と、そんな感じです。

元喫煙者で、7年ほど前に禁煙治療を受けて止めたんですが(そういえば、ファイザー社の禁煙治療啓発のイメージキャラクターが舘ひろしさんだったんですよね)、『ヤクザと家族』でみなさんがもくもくしてるのを観てると「うわー!吸いてぇー。吸っちまおうかー。1本くらいいいだろー」とほぼ毎回思います(笑)。でも、まだ吸ってません。禁煙がんばります。