映画館に住みたい。

邦画を映画館で観るのが大好きな40代がtwitterでネタバレを書けずにblogへ流れてきました。

ネタバレあり/由香の仕事から考える。

いよいよ明日、『ヤクザと家族』のトークイベント付き上映ですね!
その前に『ブレイブ 群青戦記』を観てから行こうと思っています。

 

さて、今日もまた『ヤクザと家族』を観て思ったことをつらつらとつぶやいているだけです。

昨日書いたコレ↓で言い足りないことがあったので。

giko-ftx.hatenablog.com

由香が5年ルールを知っていて…と思った理由としては、彼女は市役所の生活保護の部署に勤めているんですよね(職場にかかっているプレートが確かそうだったと思います。台本では、賢治が由香を訪ねていったときに、彼女は生活保護の手続きを説明している、ということになっています→3/12夜追記:作中では生活保護の部署にいることは断定できませんでした。説明している窓口のプレートが見えづらく、twitter騒動のときも由香の部署のプレートは手前のプレートに重なっていて見えません)。

キャバクラで学費を稼いでいた由香が、その後も頑張った結果、市役所勤めしているという驚きを感じさせるための市役所勤務、市役所の窓口なら細野が伝手を頼ったりして見つけるという流れも自然。でも、いろいろな部署があり得る中で、なぜ生活保護の部署という設定にしたんだろう…と考えたのですが。

暴力団組員は生活保護を受給できない、元組員も組織との関係が完全に切れていることが示せなければ受給できないということになっているので、由香はヤクザが置かれている社会的な状況を普通の人よりも理解できている、ということにするためにその部署にしたのかも…と思ったりします。

(最近は組員も生活保護を受けたいほど困窮するケースがあるようですね。そういえば『すばらしき世界』では元ヤクザの三上が出所後に生活保護の窓口に相談に行き、反社だからとケースワーカーの井口にあれこれ言われるシーンがあります)

だから、由香が再会した賢治に「もう会わない方がいいと思う」と言うのは「ヤクザにかかわりたくない」という一般論以上の意味があったのでは?と思うんですが…でも、このあとすぐに「養える?」といった台詞が出てくるので、由香は職業倫理(言い過ぎかな…)的な部分で「会わないほうがいい」と言ったわけではないのかもしれない…と、ぐるぐるしちゃってるんですけど(「養える?」が仕事を辞める前提でのことばなら矛盾はないのかも)。

そう考えると、上司が強引に退職勧奨する理由のひとつは、暴力団組員(元含む)と接触し、利害関係が生まれる可能性がある生活保護の窓口業務をやっているから、というのもあるんだろうか。
でも、労働者の立場からすると「あれはないわ…」と心の底から思う(作品に対する批判ではないです。ああいう流れにしないと物語的に面白くないですよね)。上司が懲戒解雇になったことがあるんですけど(全く別の件で2人…)、数日に渡って会議室で聴取された末でしたよ。


尾野真千子さん、かっこいいっていうか、かわいいっていうか、なんかそういう形容詞だけでは語れない魅力がたっぷりで、素敵ですよね…
22歳の由香は賢治に「老けてんなって」と言われるけれど、22歳の由香と36歳の由香は目が全然違うので、尾野さん、すごい!って思いました。
賢治の携帯に番号を入れてから返すときの低い「はい」がかなり好きで、あれ、言われてみたいです(笑)。

そんな感じで、今日も相変わらず妄想レベルでいろいろ考えてしまったことをだらだらと書いてしまいました。