映画館に住みたい。

邦画を映画館で観るのが大好きな40代がtwitterでネタバレを書けずにblogへ流れてきました。

ネタバレあり/賢治の曲がり角。

『ヤクザと家族』今日は池袋のシネマ・ロサで観ました。ロサの雰囲気にとても合いそうだから上映されるといいなと期待して、以前からロサのHPを何度も確認していました。だから、ムーブオーバーでロサで上映と知ったときは嬉しかったです。 今日実際に観たらシネコンで観るのとは違った雰囲気で、渋さが増した気がします。

 

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自分がちょっと写り込んでて微妙なんですが、行ってきたよ!の証拠ということで。


ここからまたネタバレがあるひとりごとです。

 

(いい意味で)鳥肌が立ってしまうシーンはいくつもあるんですが、そのうちのひとつをつらつらと。

賢治が彩を学校へ送る車中で喋っているシーンがありますが、


彩:「彩のお父さんに会ったことある?」
 ↓

(客が「どう答えるんだろう?」と思っているタイミングで曲がり角が来る
3/13若干訂正:正確には彩の問いかけの時点で曲がり角に入ってます)

 ↓

賢治:「いや、会ったことはない」

 

彩のこの問いかけは、賢治にとって人生の分岐になりそうなほど重いものだと思うんですが、それと曲がり角が重なっているのが、私はかなり鳥肌です。あの道自体は続いているようなので曲がらずとも良さそうなところを曲がらせているので、そういう意味だよね…?とこれまた妄想ですが。

 

解釈的なことでも鳥肌なんですが、撮影の技術的なことを全く知らないド素人としては、「台詞が結構あるシーンだからおそらく牽引してるんだろうな、ってことは、車中での台詞のスピードと牽引車のスピードがきっちり合わないとあのタイミングで曲がり角に来ないわけで…すごくない…??」と、そういう点でも勝手に鳥肌です。
(牽引云々は正解がどうなのか全然知らないです。ほんとに勝手な妄想)

 

ですが、「月刊シナリオ」を見ると「彩のお父さん…」の部分はないんですよ。だから曲がり角の記述もない。こういう変更っていつどうやって生まれるのか、気になります…。