映画館に住みたい。

邦画を映画館で観るのが大好きな40代がtwitterでネタバレを書けずにblogへ流れてきました。

ネタバレあり/『かそけきサンカヨウ』を観ました

『かそけきサンカヨウ』を公開2日目のイオンシネマ板橋(舞台挨拶の回)で観ました。
まだ1回しか観てないので、見落としや勘違いがあったらごめんなさい。
勢いだけで思ったことを書きます。
その前にワンクッション…
上映前にイオン板橋の中のある場所を歩いていたら、鈴鹿央士くんとすれ違いました。ちょっと場所が場所で状況が状況だったので、心の中で「あ。おーじくんだわー」と思うだけに留めました(笑)。至近距離でお見かけできて嬉しかったです。



『かそけきサンカヨウ』の感想の前に。
2020年1月に『mellow』を観たときに、「鈴鹿央士くんってこの女の子たちの同級生にいてもおかしくないし、mellowに来るお客さんでもおかしくないよね。いつか今泉監督の作品に央士くんが出演したら嬉しいな」と思いました。
その後、ファニコンで央士くんが「『愛がなんだ』を観ました」とお話ししていたりしたので、お渡しイベントで「今泉監督の作品に出演してほしいなーって勝手に思ってます!」とお伝えしたら、具体的には書かないけれど、素敵な反応でした(そのときは『かそけき~』の情報解禁よりもずっと前)。

といった個人的な思いがあっての『かそけきサンカヨウ』です。

うん。やっぱりぴったりだった。
こんな表情をする央士くんを観たいなぁ…とイメージしているのが全部詰まってる、みたいな。
きっとこの先、大人の役が増えていくんだと思うけど、その前に思春期の繊細な少年を演じる央士くんを今泉監督の作品の中で観ることができて本当に良かった!と、話の本筋とは違う部分での感動がありました。

央士くんについて語ると止まらなくなるのでこのあたりにして。

観終わって数時間経って考えていたときに、ふと、この物語って劇的にしようと思えばできる部分がいくつかあったよな…と思って。
例えば、新しい母親と妹ができるとか、陸が心臓の手術を受けるとか、がっつり泣かせようと思えばできなくはなさそう。
やや具体的に言うと、陸の母親が祖母との関係を語っている部分は回想シーンを入れて感動的にしたがる人がいそうだな…と想像したりしました。
でも、そうはなっていなくて。
全部が、実際に起こり得る日常の温度と湿度で描かれている、ような気が、しました。

全然うまく言えなくてもどかしいんだけど。
劇的に何かが起きて、ぐわっと変化して、新たなものになるというのは現実の生活では実はそれほど起き得なくて。
何かが起きて、少しひずんだりするけれど、柔らかさがあって、再びいい形を作り出せるというのが実際の生活においてはいい流れなんだろうな、と私は思っていて。
この作品はそういう雰囲気で。
「あ。やっぱりそうだよね」とほっとしました。
劇的な描かれ方ではないから、すごく近いところにある物語だと思えた、というか。
私にとっては、手に入れたかった物語かもしれない。
何言ってるか分かんないですよね…
(非常に個人的な部分を書けば説明できそうなんですが、やめておきます)

他には、大人たちが魅力的に描かれているのも素敵。
私自身は子どもがいないので、普通の親がどういう感じなのかよく分からないんだけど、こんな人たちと仲良くなりたいなとか、一緒に仕事したいなとか、そんなふうに思えるお父さんやお母さんでした。
親なんだけど、ホームドラマに出てくるお父さんやお母さんとはなにか違うような気が…。子どもとの向き合い方なんだろうか…。

相変わらず、まとまりがありませんが、書いたら少し落ち着きました。
また観に行こうと思います。