映画館に住みたい。

邦画を映画館で観るのが大好きな40代がtwitterでネタバレを書けずにblogへ流れてきました。

ネタバレ…?/ことばがなくても分かるあれこれ

以前別の作品にハマってたときには、ちょっとおかしなハマり方をしている方々と実際にお会いする機会が多々あったので随分お喋りしたんですが、コロナのこともあってそういう機会も得られず、ほんとに寂しいです。


ネタバレというほどなのか微妙ですが。

「複雑な女心…?」という投稿の煙崎市役所のあたりを書きながら「そういえば…」と思ったことをつらつらと。

 

賢治が父親の葬式にやってきて、大迫とのやりとりがありますが、あのシーンで「喧嘩」という単語を使わずに「喧嘩してきたんだな」と分かるのが好きです。大迫が賢治の手を掴んだら、その手に血が滲んでいる…っていうあれが好き。なんか、おしゃれ。おしゃれ…っていうのも変だけど。

 

それに近いところでは、ボコボコにされた賢治たちがいる廃倉庫にヤクの売人もボコボコにされて転がってるのも好き。「ヤク、奪われました」「はいそうですか」で済むわけないよな~と思ったら、あぁ、ちゃんとこうなったのね、と。けど、売人が賢治たちのことを吐かされるシーンはない、っていうのが好き。

 

他にもあって、賢治の家のシーンで、父親が証券会社勤務だったこと(賞状や本)、母親が既に亡くなっていること(位牌)が映像だけで分かるのも好き。
けど、父親については、「月刊シナリオ」の台本では柴咲の台詞の中にちょっとあるんですよね。証券マンで一時期付き合いがあった、という台詞があります。実際の作品ではなくて、柴咲はお父さんのことをなぜ知ってたんだ?と少々疑問に思いつつも、狭い街なので知ってる、で済むことかなと思いました。

 

そんな感じで、1999年はことばでごちゃごちゃ説明しない部分があって、エピソードがたっぷりありつつもタイトルインまでの疾走感を感じさせる要因だったりするのかなぁ…と専門的なことが全く分からないド素人が思っております。