ネタバレあり/『BLUE/ブルー』を観ました。
4/9公開の映画、観たいのが多い。
土日どちらか仕事しないとヤバそうなので(PJTリーダーからの圧がすごい…)、土曜日になるべくぎゅぎゅっといっぱい観るスケジュールを組んでみたりしてますが、ほんとは日曜日も映画館に行きたいよぅ…。
自宅から割と近いグランドシネマサンシャインで『BLUE/ブルー』が20時上映開始というありがたいスケジュールだったので観てきました。
ネタバレ含むひとりごとです。
正直に言うと、
小さな波はあるんだけど、ぶわーっと泣くような大きな波はないなぁ。
割と淡々としてるっていうか。
同じボクシングの映画なら去年観た『アンダードッグ』のほうが強烈だったな。
と、観た直後は思いました。
が。
余韻がすごいというのか…
「ん?でもさ、あのあと、どうなったんだろ…?」と考え出すと止まらない。
普通の映画はむしろそこを描くんじゃないかって思うんだけど、敢えてそこじゃないからこそ、ボクシングの映画、ボクシングを愛する人の映画なんだな…と観終わった2時間後にすとんと心に落ちて、いい映画だなと思いました。
瓜田も小川も楢崎も、どこかで本当に生きていそうなリアリティがあるからこそ、あの時間の先にどんな人生を送るのか、気になって考えてしまうんですよね。特に東出さんが演じた小川のその後は気になるし、胸が詰まるというか……なんていうか、わざとらしくなくて、心から心配になってしまうほどでした。
リアリティがあるんだけど、ぎっしり描かれているわけじゃないのも良くて。映画の先にある物語だけじゃなく、観た人がそれまでの人生を自由に考えるための適度なヒントと余白があるのもいいなーと思います。
スパーリングや試合のシーンで思わず拳をぎゅっと握ってぷるぷるしてました(笑)。
「あ。つい…」と思うんだけど、またやっちゃう。
以上です。
ネタバレあり/『ホムンクルス』をまだ理解できない…
『ホムンクルス』5回目行ってきました。
入場者特典のクリアファイルが溜まる…。
ほしい方いらっしゃいましたらお譲りします。送料も要らないです。
さて、ネタバレありのひとりごと、いや、もはや自分語りに近いです。
相当ポンコツなのか、全然腑に落ちていないんです。
個人的には刺さる話で面白い!と思っているし(じゃなきゃ何回も観ないよ…)、ふわっと理解できているんですが。
どうにかしてきちんと理解したくて、
映画を観ながらメモを取ったり。
ノベライズの文章を、例えば「ホムンクルスについて言及している箇所(かつ、映画にもある箇所)」に絞って、ひたすら書き出して、ラベルをつけて、並べ替えたり、眺めたり。
現国の課題やってるみたいだわ。
ひとつ前の投稿で書いたけど、伊藤の名越に対する気持ちや、女子高生のエピソード付近に出てくる月の解釈とかは、パンフレットやノベライズを読んで、大体合ってたんだなと分かりました。
でも、伊藤と名越のホムンクルスについての解釈の変化や、伊藤の当初の目的から最終的な到達点までの変化について、どこで何がキーになってどう変わったのかが、ずばーん!と納得できる状態になっていません。
そんなの別に分かんなくてもいいのかもしれないけど、自分なりに納得したい…。
なので、もうしばらくごちゃごちゃ考えようと思います。
今日、観ながら思ったことをだーっと。
0日目に車の後方から当たってるライトが好き。あのライトのせいなのか、名越の目のあたりに反射した四角い光(バックミラーが反射してるのか??)が入るのが、訳もなくきゅんとする。
伊藤は日によって性格(性格っていうか振る舞い?表出するもの?)が違うんだと思うんだけど、自分の部屋に戻るとちょっと落ち着くんだな。
1日目のレッカーされた名越に話しかけてる伊藤の雰囲気が特に好き。気だるい感じ。
成田凌さんはイッちゃってる役を時々やる俳優さんというイメージがあるんだけど、今回の伊藤で「イッちゃってる」のバリエーションの豊富さがよく分かりました。
2日目の、ESPの実験のシーンで、音がなくなって、音が戻ってきて…という変化があることでより一層強調される緊張と弛緩が好きだし、中華料理店の外に出て街の音が聞こえて更に弛緩するのもいいな。
伊藤は名越を父親と同一視しているというよりも、好きなんだろうなぁ。
恋愛的な意味かは分かんないし、伊藤が普通の恋愛をするとも思えないけど。
でも、ホムンクルスが見えないと言われてしょんぼりしたり、車の助手席から横顔をじっと見つめたり、名越の右目を覆って「僕の中にもあなた自身は見えますか?」って言ったりして、思わせぶりっていうか、恋しちゃってる感じするし、6日目の光に包まれたあのシーンはラブシーンにしか見えないよ…(だいぶ、歪んだ目線で見ちゃってますね…すみません)。
実は好きじゃないシーンがあるんですが…
何箇所か、それよりも前に出てきたシーンでの台詞や映像を差し込んで、その後のシーンを分かりやすくしているんですけど、それが個人的に好きじゃないです。
例えば、組長のホムンクルスを解決して車に戻ってきた名越が、車へ入らずに公園へ向かうシーン。そこで、亡くなったホームレスのケンさんのことをホームレス仲間が喋っている台詞が回想的に入るんですが、入ってると名越がなぜ公園へ行こうと思ったのかが分かりやすくなるんだけど、なくても分かると思うし(その後のシーンで名越がケンさんのテントの前で本人もよく分からないうちに涙を流すので…)、そういうのは自分で「あー!そういうことか!」って思いたいなぁと思います(すんごいわがままなこと言ってる…)。
と、そんな感じで。
次は多分週末に観に行きます。
それまでに自分の中で納得できる状態にしておきたいなぁ。
ネタバレあり/ホムンクルス、観ました
名越に着信を無視される→うろこを描く→名越を父親と同一視している伊藤。
ネタバレではないはず/ノースタントについて思ったこと。
4/2は自主的にホムンクルス休暇(早朝に数時間仕事するけど)にしているので、わくわくしながら上映スケジュールが出るのを待ちつつ、ムビチケをあと何枚買い足すべきか検討中。仕事がしばらくドタバタなんで、平日に行けるか微妙ですが、気合いでなんとかなるだろう(つまりは何回か観る気がある)。やっぱり映画館で観たいし聴きたい。
『ヤクザと家族』、EJアニメシアター新宿は4/8(木)までスケジュールが出ていて、4/4(日)のみ休映。アップリンク渋谷はまだスケジュールが出ていませんでした(3/29 23:00時点)。
さて、『ヤクザと家族』を観ての、今日は明らかに感想ではないひとりごとであり、批判的に聞こえたら申し訳ないと思いつつも、このblogはあくまでひとりごとなので、いつもどおり、ぶつぶつ言います。
綾野さんがノースタントで車にはねられるシーンを演じていますが、私は試写会でこれを観たとき、「気をつけよう」と思いました。
うまく言えないんだけど、「『ヤクザと家族』で車にはねられるシーンをノースタントでやったんだから、次はもっとすごいことやるよね?」とか「あー、この俳優さんはスタント使うんだー」みたいなことを絶対に思わないように気をつけよう、って感じです。
全部想像でしかないんですが、賢治の衣裳は大きめのダウンジャケットなので中にきちんとプロテクターをつけたりして保護してたんだろうな、車は結構低速だったな、実際はあの音はしてないな、とかいろいろ考えました。
「このシーンはスタントマンが演じているんだな」と思うよりも「お!ご本人がやっていらっしゃる!」のほうが興奮は確かにあるんだけど、そういう世界のことを全然知らない私には分からない事情がたくさんあるはずなので(出来る人、出来ない人、出来る状況、出来ない状況、いろいろありますよね)、勝手に変な期待をするのは絶対に無しだな!と思ってます。
なんとなく、最近「ノースタントでやってます!」的なのが宣伝文句になってる映画がよくあるような気がしている上に、そういうのが嫌いじゃないので、自戒を込めて、みたいな。
にしてもさ、賢治、ほんと痛そう(綾野さんとして痛いのかは分かんないけど、賢治としては痛いよね、絶対)。毎回「うぅっ…」って顔しかめちゃう。
自動車学校で人形をはねたことがあるんだけど(人形がぼんっ!って飛び出してくるやつ)、軽い人形でも衝撃があって、ぞっとしたのを思い出しました。運転手役の方もなかなか大変なお仕事ですよね。
と言いながら、真逆のことも思うんですけど。
自動車やバイクの走行シーンで、他の車も走らせてたらもっとリアルなのに…とつい思ってしまいます。
映画を観るようになったのがこの数年なのでそういう作品がたくさんあるのかどうか知らないんですが、『ワイルド7』で車列の間を(この車列は警察車両などではなく、市街地を走っている普通の車列という設定)バイクでジグザグに走行するシーンが強く印象に残っています。ここまで危険じゃなくていいんだけどリアリティがある程度にちょこっと走っててほしいよね…なんて。
でも、車が多いとタイミングを合わせるのが難しそうだし、カメラの位置も限られそうだし、費用対効果的なところで無しなのかもしれないなぁーと、これもまた妄想です。
そんな感じです。
批判じゃなくて、あくまで自戒のようなものです。忘れないために書きました。
ネタバレあり/刑務作業で得たお金とか、面会とか。
今日はEJアニメシアター新宿で『ヤクザと家族』を観ました。満席ではなかったけどかなり埋まってた印象。
上映後にトイレに並んでたら「山本が…翼が…」と感想を語り合ってる若い女性がいたんですけど、俳優さんの名前ではなく、役名で語ってるのがすごくいいなと思いました。
そして、4/2~4/16にUPLINK渋谷で上映とのことで、都内はもうしばらく観られますね。ノベライズを読んでからまた観るのもいいですよね。
今日は感想じゃなくて、疑問に思ったことを調べました、というひとりごとです。
■賢治は刑務作業でどれくらいの作業報奨金を得たのか?
出所直後の賢治が激しく困窮している様子はなく、オモニ食堂でポケットから無造作に出したお札もそこそこの量があります。賢治は刑務所の作業でどれくらいのお金を得たんだろうかと気になったので、調べてみました。
7 作業報奨金
刑務作業を実施した受刑者等には,作業報奨金が支給されます。支給は,原則として釈放の際,本人に対してなされますが,在所中であっても,所内生活で用いる物品の購入や家族の生計の援助等に使用することも認められています。
作業報奨金の1人1月当たりの平均支給計算額は,約4,260円となっています。
4,260円×12ヶ月×14年=715,680円
14年間で計70万円ほどの作業報奨金を得ていたんですね。刑務所にいる間は日用品の購入にこのお金を充てていたようですが、ほとんど使っていなかったんだろうな。
刑務作業で思い出しましたが、中学生の頃に刑務作業で作られた本棚に一目惚れして、貯めていたお年玉を使って買いました。10万円くらいだったかな。ガラスの扉がついていて、かなり大きくてしっかりとしたもので今も実家にあります。
■面会できるの?できないの?
ノベライズでは細野が数年は刑務所へ面会に来ていたと書かれているのですが、法務省のホームページを見ると暴力団関係関係者の面会は認められていないですし、藤井監督もインタビューでそう答えていますね。
ちなみに、受刑者の面会については、法律としては「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」の第111条あたりに書いてあります。この法律の施行は2006年。細野が2012年頃から面会に来なくなったというのは法律の施行が原因というわけでもなく…なぜノベライズで面会に行っていたことにしたのか謎です…。
法務省:刑事施設に収容されている被収容者との面会や手紙の発受等を希望される方へ
刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律 | e-Gov法令検索
「ヤクザの受刑者は親族以外面会もできない」 20年間でヤクザを取り巻く環境はどう変わった?(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
■過去の投稿に追記。
ネタバレあり/反復しているようで崩れている - 映画館に住みたい。
これに大事なことを書き忘れていました。
【2005年】由香の職場(セラヴィー)前に押しかけて強引に連れ去る賢治
【2019年】由香の職場(市役所)の職員通用口でお仕事が終わるまでおとなしく待ってる賢治
賢治の様子が違いすぎて反復してる描写だと認識しておらず、今日観ている最中に「あ。」と思いました。
と、そんな感じです。
元喫煙者で、7年ほど前に禁煙治療を受けて止めたんですが(そういえば、ファイザー社の禁煙治療啓発のイメージキャラクターが舘ひろしさんだったんですよね)、『ヤクザと家族』でみなさんがもくもくしてるのを観てると「うわー!吸いてぇー。吸っちまおうかー。1本くらいいいだろー」とほぼ毎回思います(笑)。でも、まだ吸ってません。禁煙がんばります。