映画館に住みたい。

邦画を映画館で観るのが大好きな40代がtwitterでネタバレを書けずにblogへ流れてきました。

ネタバレあり/『ホムンクルス』をまだ理解できない…

ホムンクルス』5回目行ってきました。
入場者特典のクリアファイルが溜まる…。
ほしい方いらっしゃいましたらお譲りします。送料も要らないです。



さて、ネタバレありのひとりごと、いや、もはや自分語りに近いです。

相当ポンコツなのか、全然腑に落ちていないんです。
個人的には刺さる話で面白い!と思っているし(じゃなきゃ何回も観ないよ…)、ふわっと理解できているんですが。

どうにかしてきちんと理解したくて、
映画を観ながらメモを取ったり。
ノベライズの文章を、例えば「ホムンクルスについて言及している箇所(かつ、映画にもある箇所)」に絞って、ひたすら書き出して、ラベルをつけて、並べ替えたり、眺めたり。
現国の課題やってるみたいだわ。

ひとつ前の投稿で書いたけど、伊藤の名越に対する気持ちや、女子高生のエピソード付近に出てくる月の解釈とかは、パンフレットやノベライズを読んで、大体合ってたんだなと分かりました。
でも、伊藤と名越のホムンクルスについての解釈の変化や、伊藤の当初の目的から最終的な到達点までの変化について、どこで何がキーになってどう変わったのかが、ずばーん!と納得できる状態になっていません。
そんなの別に分かんなくてもいいのかもしれないけど、自分なりに納得したい…。
なので、もうしばらくごちゃごちゃ考えようと思います。

今日、観ながら思ったことをだーっと。

0日目に車の後方から当たってるライトが好き。あのライトのせいなのか、名越の目のあたりに反射した四角い光(バックミラーが反射してるのか??)が入るのが、訳もなくきゅんとする。

伊藤は日によって性格(性格っていうか振る舞い?表出するもの?)が違うんだと思うんだけど、自分の部屋に戻るとちょっと落ち着くんだな。
1日目のレッカーされた名越に話しかけてる伊藤の雰囲気が特に好き。気だるい感じ。
成田凌さんはイッちゃってる役を時々やる俳優さんというイメージがあるんだけど、今回の伊藤で「イッちゃってる」のバリエーションの豊富さがよく分かりました。

2日目の、ESPの実験のシーンで、音がなくなって、音が戻ってきて…という変化があることでより一層強調される緊張と弛緩が好きだし、中華料理店の外に出て街の音が聞こえて更に弛緩するのもいいな。

伊藤は名越を父親と同一視しているというよりも、好きなんだろうなぁ。
恋愛的な意味かは分かんないし、伊藤が普通の恋愛をするとも思えないけど。
でも、ホムンクルスが見えないと言われてしょんぼりしたり、車の助手席から横顔をじっと見つめたり、名越の右目を覆って「僕の中にもあなた自身は見えますか?」って言ったりして、思わせぶりっていうか、恋しちゃってる感じするし、6日目の光に包まれたあのシーンはラブシーンにしか見えないよ…(だいぶ、歪んだ目線で見ちゃってますね…すみません)。

実は好きじゃないシーンがあるんですが…
何箇所か、それよりも前に出てきたシーンでの台詞や映像を差し込んで、その後のシーンを分かりやすくしているんですけど、それが個人的に好きじゃないです。
例えば、組長のホムンクルスを解決して車に戻ってきた名越が、車へ入らずに公園へ向かうシーン。そこで、亡くなったホームレスのケンさんのことをホームレス仲間が喋っている台詞が回想的に入るんですが、入ってると名越がなぜ公園へ行こうと思ったのかが分かりやすくなるんだけど、なくても分かると思うし(その後のシーンで名越がケンさんのテントの前で本人もよく分からないうちに涙を流すので…)、そういうのは自分で「あー!そういうことか!」って思いたいなぁと思います(すんごいわがままなこと言ってる…)。


と、そんな感じで。
次は多分週末に観に行きます。
それまでに自分の中で納得できる状態にしておきたいなぁ。